「かわさき鈴虫祭り」が8月25日、常楽寺(まんが寺)で行われ、親子連れなど約700人(主催者発表)が訪れた。
参道には虫かごを持参した人の長い行列ができ、鈴虫をもらうと笑顔をみせる子どもたちの姿も見られた。母親と訪れた宮内小3年の佐々木日瑚さんは「可愛がって観察していた鈴虫が死んでしまった。初めて来たけどもらえて良かった」と話した。主催した新城鈴虫愛好会の朝山浩会長は「今年で38回目となり、年々参加者が増えているようで嬉しい。毎年ボランティアで鈴虫を育ててくれている人にも感謝したい。小さな鈴虫の命を大切に、夏の風物詩である音色に耳を傾けてもらえれば」と語った。
ボランティアで3000匹
この日のために、毎年ボランティアで鈴虫を育てている人がいる。その一人、高津区在住の中村芳文さん(78)は、衣装ケース20箱を使い約3000匹の鈴虫を育てたという。それでも「今年は少なめ。多い年は5000匹以上にもなる」と中村さん。元気な鈴虫を増やすには他の鈴虫との交換が必要で、ふ化してからも水や餌やりなど日々の管理も欠かせない。中村さんは「ふ化して新しい命が誕生するときが一番嬉しい。子どもたちにも、そんな命のリレーを感じてもらえれば」と願いを込めた。
中原区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|