第8代中原消防団長を務めた中田隆さん(90)が9月20日、中原消防署にトヨタの車輌「ハイエース」を寄贈した。表彰式では、石井博道署長をはじめ署員ら30人が、自ら車に乗り納車した中田さんを拍手で出迎えた。石井署長は「大型車を寄贈いただき、署員の業務効率も上がる。消防局や職員のために貢献していただき感謝に尽きる」と謝辞を述べると、中田さんは「署員の皆さんのおかげで市民が安心して生活が送れている。日々の訓練は大変だと思うが頑張って」とエールを贈った。
同署は今までもライトバンを所有し、小規模訓練での資機材や人員の搬送などに活用してきた。しかし、長年の利用で車が老朽化、それを知った中田さんが新車の寄贈を決めたという。中田さんは、車以外にも自転車と停電時用のポータブル電源なども寄贈した。
中田さんは、1992年に消防団を退いて以降も継続的に寄付などをしてきた。そうした活動が評価され、2017年11月には地方行政に対し多大な貢献をしたとして「総務大臣表彰」を受賞している。活動の原動力について中田さんは「今まで支えてもらってきた社会に恩返しができる幸せ、尽くし得る喜びを感じられること」と微笑んだ。
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