緊急事態宣言の解除を受け、中原区内でも自粛していた商業施設や公共機関が営業を再開。にぎわい始めた区内では、政府が示した「新しい生活様式」にならった対策が見られる。
中原図書館貸出は不可
5月26日まで閉館していた川崎市立中原図書館は、27日から段階的に再開。5月中は本や資料の返却と宣言発令前までに予約された資料の貸出のみにサービスを限定し、午後5時に閉館。6月からは通常の開館時間で新たな予約や新規の貸出カードの登録も受け付けている。棚から選んで本や資料を借りられるのは、6月10日からを予定している。
入り口付近には本の「除菌ボックス」を設置。紫外線による書籍の除菌や消臭が可能で、図書館スタッフは「返却後は、ウイルスが消えるとされている一定期間を置いてから次の貸出をするようにしている」とし、感染予防に努めているという。
商業施設でテナント再開
グランツリー武蔵小杉も5月27日から営業を再開した。衣料品店や飲食店を含むほとんどの店舗がオープンしており、毎日約2万人から3万人が訪れている。
コロナ対策として、入り口ではサーモグラフィーによる検温を実施。フードコートは客席を間引きし、対面に座ることを避けている。エレベーターやエスカレーターでは密集しないよう掲示で注意喚起を行っている。広報担当者は「販売スタッフには出勤時の検温やマスクの着用、レジ周りに飛沫防止シートを取り付けるよう呼び掛けるなど、対策を取っている」と話す。
いこいの家一部利用のみ
市内いこいの家が再開し、中原区内にある新城いこいの家ではきょう5日から一部の講座の受講も可能になる。
感染を防ぐため飲食は禁止。使用できる部屋も大広間のみとし、座席数を半減させて「密」を防ぐ。スタッフはフェイスシールドとマスクを着用する。
受講が始まる講座はパッチワークやパソコンなど座学に限定。新型コロナウイルス感染拡大防止のため場所や内容が限られ、例年に比べ講座数は4分の1程度になっているという。
同館スタッフは「長い休館だったので利用者の身体の衰えが心配。皆さんが自粛期間も元気に過ごしてくれていたら」と話す。(6月2日現在)
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