川崎市内の昨年1年間の救急車の出動件数は、6万6951件で12年ぶりに減少した。2019年に比べて8562件(11・3%)の減少。
搬送人数は5万6235人で8893人(13・7%)減った。搬送の原因は急病が3万9000人(69・4%)、一般負傷が9190人(16・3%)、転院搬送が3532人(6・3%)で上位3種で92%を占めた。出動件数は減ったが、搬送された人のうち65歳以上の高齢者は56・4%で前年より1・2ポイント増加した。
中原区でも市と同様の傾向が見られ、昨年の出動件数は2019年に比べ1328件減少し、8533件。中原消防署の担当者は「入院を必要としない軽症者の利用が減っており、新型コロナの影響で病院控えがあったのでは」と原因を推測。また、予防意識の高まりからマスク着用や手洗いなどが徹底され、病気になる人が減っている可能性を指摘する。他にも、外出自粛要請で外食が控えられ、酒の飲みすぎでけがをする人が減ったことも一因として挙げる。
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