国土交通省は横断歩道や交差点上に停車するなど交通事故の危険性が高いバス停の調査結果をこのほど発表。中原区内では11カ所が確認された。今後は県警やバス事業者と連携しながら対策を講じる。
2019年末から同省地方運輸局がバス事業者らと協力し、危険性の高さをAからCの3段階に分けて調査。Aは「過去3年以内にバスが要因となる人身事故が発生したか停車中のバスが横断歩道にかかる停留所」、Bは「停車中のバスが横断歩道の前後5メートルの範囲か交差点にかかる停留所」、Cは「停車中のバスが交差点の前後5メートルの範囲にかかるかそれ以外の危険があると判断された停留所」とした。区内ではA判定はなかったものの、B判定が7カ所、C判定が4カ所あった。
対策には▽バス停の移設・廃止▽バス停は存置したまま横断歩道の移設・廃止やガードレールの設置▽看板や車内アナウンスでの注意喚起―があり、国や地方自治体、警察などで協議の上、決定する。だが、A判定から順に対応するため、B・Cの改善には時間を要する。バス停の移設には地域住民や利用者の理解を求める必要もあり、難航するケースも多いという。関東運輸局の担当者は「現状ではB・C判定の改善のめどはたっていない」と話す。
同調査は18年、横浜市西区で横断歩道をふさいで停車したバスを女子児童が避けて横断し、車にはねられ死亡した事故を受けて始まった。中原区危機管理担当者は「バスなどの大型車は死角が広く、見えない場所も多い。死角に入らず飛び出しも絶対にしないよう心掛けてほしい」と注意を呼びかける。
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