川崎市が花壇等の景観を表彰する「わがまち花と緑のコンクール」。17回を迎えた今年の受賞作品が先月発表され、中原区からは2人が入賞。内藤猛次さん(82)の自宅庭=下小田中3丁目=が個人部門「彩りデザイン賞」に輝いた。内藤さんは「明るい色の花が好きで、色とりどりになるように意識しているから、評価されてとてもうれしい」と話した。
自宅玄関の前にずらりと並ぶ花壇は、内藤さんが10年前に設置。「退職を機に、健康維持に役立てようと思ってね」と振り返る。毎朝7時頃から40分ほどかけて手入れするのが日課だ。こだわりは種から育てることで、「花が少しずつ成長する様子を見るのが楽しい。失敗することもよくあるけど、その分きれいな花が咲くと本当に心が弾むんだ」と話す。現在は約15種類の花が咲きわたっている。
新人賞に森田さん
個人部門「新人賞」に選ばれたのは、森田和子さん(78)の自宅庭=下小田中1丁目。今回が初応募の森田さんは「まさか選ばれるなんて思わなかったのでびっくり。もっと色んな育て方やデザインを勉強したくなった」と目を輝かせる。
森田さんは15年前に花壇を設置し、毎日「おはよう」「きれいに咲いてね」など愛情を込めて声をかける。友人と苗を交換したり登下校時の子どもが花を楽しむ様子を見るのがやりがいで、「花を通して地域交流ができてうれしい」と話す。
同コンクールは市内の花と緑の景観を発掘し、市民の緑化意識向上を図ろうと、個人と団体から「自慢の花壇」等を作品として募るもの。今年は3月から4月にかけて受け付け、市内から130件の応募があった。現地調査や選考委員会を経て、大賞を含む23者が入賞した。
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