気温の上昇に伴い、熱中症による川崎市内の救急搬送者が増加している。5月1日から7月25日までに前年比68人増の132人。市は啓発を強化している。
市内の熱中症における救急搬送者は、5月の9人と6月の24人に対し、7月は25日までに99人と急増。1カ月足らずで昨年5月から同日までの累計64人を超えた。中原区では5月が1人、6月が6人で7月は同日までに25人。市内99人の4分の1を占める。中原消防署の担当者は「熱中症は自覚しにくいため、周囲と声を掛け合い予防することが大切。症状が重いときはためらわず救急車を呼んでほしい」と呼びかける。
昨年は65歳以上の高齢者が、市内熱中症搬送者の54%を占めた。市によると男性の割合が7割超と高いほか、気温が高くなり始める午前9時ごろが多いという。市は「午前中は湿度が高く気温も急激に上がる。コロナ下での外出自粛中に、エアコンを使用していなかったことが考えられる」としている。
環境省と気象庁は10月27日まで、熱中症リスクが特に高い際に発令する「熱中症警戒アラート」を全国で実施。期間中、市は高齢者に特化した啓発に取り組んでいる。
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