新城鈴虫愛好会が鈴虫の命の大切さを伝えようと、区内の小学校で行ってきた出前授業。今夏、初めて実施した小杉小学校2年生から、講義した同会事務局の山口敦男(としお)さん(79)=人物風土記で紹介=に感謝の寄せ書き=写真=が贈られた。
授業の数日後、山口さん宛てに児童から50件近くの質問状が寄せられた。「講義して終わりだと思っていた。熱心な姿勢に驚いた」と山口さん。一つ一つの質問に丁寧に回答した山口さんのもとに先月、再び届けられたのが今回の寄せ書き。「鈴虫が好きになりました」「もっと詳しく知りたいです」――。
10月中旬まで教室内で鈴虫を飼育していたという児童。担任の恒松亜美教諭は「要望のあった児童に配布し、自宅で卵をふ化させようと試みている子もいる。学びの多い授業だった」と感謝を込める。山口さんは「地域にボランティアで鈴虫を飼育している愛好家は多い。そんな命のリレーを多くの子どもたちに知ってもらえたら」と語る。
同会は発足40年。常楽寺(宮内)で行う「かわさき鈴虫祭り」は夏の風物詩になっており、無料で鈴虫を渡している。
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