中原区を拠点に活動する少女サッカーチーム・AC等々力マーメイド(斉藤公秀監督)。12月18日に決勝戦が行われた川崎市の大会「松村杯PUMAカップ争奪サッカー大会」で2年連続で頂点に輝いた。県U-12リーグも2連覇。現在は、今月開幕するJFA U-12ガールズゲーム関東大会に照準を合わせる。
松村杯の決勝は、等々力陸上競技場でエンジョイSCラガッツァ(高津区)と対戦。メンバー同士で背中を叩き合い気合を入れてから試合に臨んだという。敵陣でゲームを進め、1対0で勝利を収めた。MF金井千夏さん(大谷戸小6年)は「攻めていたけど思うように点が入らず、焦りもあった。優勝が決まってホッとした」と振り返る。
県リーグでは前期のブロック戦を1位で通過。上位8チームで戦うリーグ戦では、最終節でさぎぬまスワンズS.C.(宮前区)を1対0で破った。
中原区内外の小学4〜6年生16人でなるU-12チーム。輝かしい成績を残したが、昨春の市大会では4位、県リーグでも初戦を落とすなど、決して幸先の良いスタートとは言えなかった。FW中沢優利さん(宮内小6年)は「本当に私たちの代で優勝できるのか、不安やプレッシャーがあった」と当時の心境を語る。
そうした中でもコツコツと練習を積み重ね、徐々にチームワークを構築していった。転機となったのは、6月のさぎぬまスワンズS.C.との一戦。4月に敗れたチームだったが、2対0で勝利したことが起爆剤に。その後は、負けなしで勝ち進んでいった。斉藤監督は「どのチームより試合数も多く、練習の質も高い。それを自信にしてほしい」と話す。
初代から受け継ぐ伝統
昨年、設立10年を迎えたAC等々力マーメイド。初代メンバーで、日本代表の植木理子選手を輩出したことでも知られる。コロナ流行前は一緒に練習することもあったいい、メンバーらは「植木選手の、常にサッカーに一生懸命な姿に刺激を受けている」と目を輝かす。
子どもたちが主体的になって築くチームワークは、植木選手の代から受け継いできた。選抜チームも多い少女サッカー界では、この伝統が勝利の鍵になることも。今月の関東大会でも一丸となって力を出し切る。中沢さんは「一戦一戦を大切に戦いたい」と意気込んだ。
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