川崎市は1月28日、慢性的な交通渋滞の緩和を目的とした「第4次緊急渋滞対策」の実施を公表。区内では武蔵中原駅近くの上小田中交差点が対象となった。市は対策内容の協議を進め、2025年度中までに実施し、効果検証を行う。
今回対象となったのは、現地調査などにより即効的な対策が可能と判断された市内4カ所。上小田中交差点はピーク時の最大通過時間が11分39秒で、渋滞の長さは最大395メートルに及ぶ。同交差点の渋滞発生の要因は、交通量の多い中原街道と南武沿線道路が交差する状況や、武蔵中原駅が近くにあることから駅を利用する歩行者が多いことが挙げられる。特に朝7時から9時、午後4時から6時台の通勤通学の時間帯は歩行者の横断を待つ車が連なり、渋滞を起こすケースがあるという。
市の担当者は「信号の時間を調整したり、右折レーンを長くし直進車がスムーズに走れるようにするなどの対策が考えられる」と話す。
これまで14カ所改良
慢性的な渋滞は経済的損失や、停滞時の二酸化炭素排出量増加による環境への影響などが問題となる。市は、国道409号線など幹線道路の整備といった長期対策に合わせ、信号制御の改善や現在の幅員内で可能な道路の延伸などで交通の円滑化を図る計画。
市は対策として09年度から14カ所を改良。これまで、遠藤町交差点(幸区)で右折レーンを約60メートル延伸。右折するための青信号の時間を調整し、直進車の通行の妨げをなくすことで渋滞距離が短くなる効果が出ているという。
中原区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|