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中原区版 公開:2022年10月7日 エリアトップへ

駅構内の音を視覚化する「エキマトペ」の動画をデザインした 方山 れいこさん 区内在住 30歳

公開:2022年10月7日

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方山 れいこさん

デザインで福祉の力に

 ○…電車が来る音や、ドアが閉まる音などを視覚化した装置「エキマトペ」。耳の聞こえない人に、駅構内で発生する音を動く文字にするなどの動画をデザインした。「音が聞こえない人だけでなく、誰が見ても楽しめるものにできたと思う」。SNSに上げると、ろうあ者やその関係者からの反響の大きさに驚いた。装置が普及することで、聴覚に障がいがある人も健常者と同じような感覚で駅を利用できる社会を思い描く。

 ○…高校生のときに見た音楽番組のセットに魅了され、多摩美術大学では空間や建築を学んだ。大学院では現代アートを研究し、ドキュメンタリー制作にのめり込む。「人と人の出会いや、不思議な縁というものを映像に残したくて」。デザイナーを志したのは大学院の卒業間近。研究テーマの人の出会いがきっかけでデザイン事務所に就職した。

 ○…結婚を機に中原区に暮らし始め「交通の便もいいし、住みやすい街。多摩川沿いの散策が今のお気に入り」と笑顔を見せた。勤めていた事務所を辞め、2021年1月に意を決して自分の会社を立ち上げた。ウエブサイトの制作やアプリなどのデザインが主な事業。スタッフも3人抱え、組織づくりへの責任とやりがいを感じる。

 ○…「エキマトペ」の仕事に関わってから、スタッフにろうあ者のデザイナーを雇い、手話も習い始めた。「デザインで福祉をもっと盛り上げられると思う。社会が意識を変えるきっかけを」。今後、会社として目指しているのが難聴者やろうあ者の雇用促進。デザイナーとして新しい分野に挑戦する一方、経営者の立場から働き手を求める事業者と職を探す人のマッチングの土台を整えるため、その環境づくりに情熱を注ぐ。

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