新名商店街振興組合の理事長に就任した 甲斐 摂子さん 下新城在住 58歳
主婦目線で新たな風を
○…「まさか自分が名乗りをあげるとは」。理事長という大役就任を自分自身が一番驚いている。1950年代から続く老舗の商店街。83年に今のアーケードが完成し、新城名店街から新名商店街に名前を変えた。飲食店やサービス業など、46の加盟店が名を連ね、地域住民から愛される。父は二代前の理事長を務め、その背中を見てきた。「先人たちが築き上げた歴史を守りながら、朝採れ野菜の販売など主婦目線の企画なども考えていきたい」
○…新城で生まれ育ち、ずっと暮らしてきた。新城小、西中原中に通い、県立川崎高校時代はバレーボール部でボールを追った。「子どものころは田んぼが広がり、ザリガニ採りなどに夢中になった。街並みは変わったけど、人の温かさは変わらない」。短大卒業後、母親が営む洋品店を手伝い、現在は父が創業して弟が引き継いだ不動産店に勤務する。
○…夫と成人した娘2人の4人家族。息抜きは夫との旅行で、3カ月に一度ぐらいは国内外をぶらりと旅する。「北海道ぐらいなら一泊、東北地方は日帰りで行く強行軍」と笑う。3年前、家族の希望で犬を飼い始め、最近は一緒に旅行に行くことが増えた。犬は大の苦手だったが、今では家族の一員としてかけがえのない存在に。
○…夏のイベント「にぎどん」には、2日間で2万人も来場する。「模擬店の準備など、昔は家族総出で準備したもの」と懐かしむ。阪神・淡路大震災後、結婚式ができなかった被災者のカップルを呼び寄せ商店街で式を挙げ、旅行をプレゼントしたことも。「新城には頑張る人を応援する優しさがある。各店の強みを生かしながら商店街を盛り上げていけたら」。理事長として、新たな風を吹き込むつもりだ。
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11月29日