神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2012年7月27日 エリアトップへ

法政二中・高 「時計塔校舎の存続を」 地元有志らが要望

文化

公開:2012年7月27日

  • LINE
  • hatena
法政二中高のシンボル
法政二中高のシンボル

 法政大学第二中・高等学校(榎本勝巳校長)の時計塔校舎の存続を目指す、「法政時計塔校舎存続(保存)運動協議会(長坂伝八代表)」はこのほど、景観法にもとづく景観重要建造物に指定(※)するよう求める要望書と3020人分の署名を川崎市に提出した。

 長坂さんは2011年3月まで同校の教師を務めた。同年7月に時計塔校舎を解体する話があると知り、「時計塔を残したい」と今年2月に有志と協力して会の活動をスタートさせた。現在は約40人で街頭署名や交流会を行っている。長坂さんは「時計塔校舎は地域のシンボルとしての歴史的・文化的建造物。壊すのではなく存続させ、後世に遺すべき」と話している。

 法政二中・高の時計塔校舎は1936年に建設された。同校では今年5月、2016年4月の男女共学化にともない、校舎を全面改築することを発表。時計塔は老朽化の進行と生徒の安全を守る観点から解体し、新時計塔校舎を建設する方向で検討を進めている。

 川崎市では景観重要建造物に指定された前例はない。市景観・まちづくり支援課では「指定には学校の意見を聞くことが必要で、その意見が一番重要となる。今は所有者である法政大学に建物の概要や状況を聞いている段階。その上で指定するかどうかの判断をする」と話している。

 なお、同校では「老朽化が進んており、生徒の安全を第一に考える観点から存続を断念した。(存続の動きについては)特に話すことはない」としている。

 また、同校生徒の通学路となっている法政通り商店街では「建設からかなり経っているので、安全面を考えたら解体は反対できない。新しい時計塔ができると聞いているし、避難場所や防災拠点になってくれれば」と新校舎に期待を寄せる。

 ※「景観重要建造物の指定の方針」…地域の自然や歴史、文化等からみて、建造物の外観が景観上の特徴を有し、市民に親しまれている建造物や産業道路など、市の歴史等を語る上で重要であり、道路その他の公共の場所から誰もが容易に眺めることができる建造物について、所有者の意見を聴いた上で景観重要建造物として指定するとしている。
 

中原区版のローカルニュース最新6

社号碑 奉納から90年

住吉神社

社号碑 奉納から90年

4月30日

 「育児や介護に不安」

 外国人市民代表者会議 市長に報告

 「育児や介護に不安」

4月29日

平和の絵を描こう

ゆめパでキッズゲルニカ 参加者募集

平和の絵を描こう

4月27日

工場夜景とフラに200人

工場夜景とフラに200人

クルーズ船利用「観光資源に」

4月26日

工作通し、英語を学ぼう

工作通し、英語を学ぼう

4月28、30日にイベント

4月26日

多摩川に「モトスマリモ」

国内2例目

多摩川に「モトスマリモ」

河原の石から数年で発生

4月26日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

  • 4月12日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月30日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook