神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
中原区版 公開:2017年1月1日 エリアトップへ

市政報告 いざに備えて「初」点検を 川崎市議会議員 重冨たつや

公開:2017年1月1日

  • X
  • LINE
  • hatena

 昨年は熊本地震など多くの災害がありました。災害が発生したときにはご自宅での備蓄などを改めて確認された方も多かったのではないでしょうか。一方で、なかなか行動に移せないという方もいらっしゃるかと思います。

 これまで議員の立場で震災対策に関して重点的に調査を行い、市に提案・提言を行ってまいりましたが公助の限界を感じる場面も多くありました。例えば避難所の広さについて。市の概算では中原区内の半数の避難所で、避難生活者数が収容可能人数を上回る可能性があるとのことです。行政にはこういった最新情報を今まで以上にきめ細やかに市民に提供する責任があります。そして市民には、情報をもとに自身にできる備えを考えて頂く必要があります。先ほどの例では、避難所が定員オーバーとなってしまった場合、こども文化センターや老人いこいの家も活用する可能性があります。そこで、小学校などの避難所と同様に日頃からこれらの施設についても場所を確認することなどがひとつの備えといえます。他にも、災害時に避難所やご自宅でも困るのがトイレです。各避難所には災害用トイレの備蓄があります。本市の災害用トイレの備蓄量は政令指定都市の中でも最も多い状況ではありますが、残念ながら多くの避難所では十分な数の備蓄が完了していない状況です。

 市民の安心安全を守るのが行政の重要な仕事の1つであることは間違いありません。しかし、災害時に「公助」によって救われる命が多くないのも事実です。平成27年度の市民アンケートでは、自宅に3日分以上の飲料水を備蓄しているという方が5割に満たない結果でした。現在の避難所での物資の備蓄量は、家屋が全壊・半壊・消失してしまった方の人数を想定しており、発災後直ちに全ての市民に物資の提供を行える量とはなっていません。行政の備えについて見直しが必要なことは少なくありませんが、新たな1年が始まるこの時期にこそ、「いざ」に備えた「初」点検を宜しくお願い申し上げます。

重冨たつや

中原区上小田中5-10-14メゾン中原102

TEL:044-920-9991

http://shigetomi-tatsuya.com

中原区版の意見広告・議会報告最新6

町内会・自治会がなくなったら

市政レポートNo.132

町内会・自治会がなくなったら

自民党川崎市議会議員団団長 原 典之

5月3日

さらなる保育料引き下げを

市政報告

さらなる保育料引き下げを

日本共産党川崎市会議員団 市古 次郎

5月3日

ついに武蔵小杉エリア防災計画が改定

市政レポートNo.165

ついに武蔵小杉エリア防災計画が改定

みらい川崎市議会議員団 副団長 おしもとよしじ

4月26日

地域社会を守る住民組織町内会・自治会に加入を!

市政報告

地域社会を守る住民組織町内会・自治会に加入を!

川崎市議会議員 松原しげふみ

4月26日

市民の命を守るために〜AED(自動体外式除細動器)を屋外設置へ〜

市政レポート【9】

市民の命を守るために〜AED(自動体外式除細動器)を屋外設置へ〜

みらい川崎市議会議員団 いど きよたか(清貴)

4月19日

日本維新の会を離党しました

市政報告Vol.10

日本維新の会を離党しました

川崎市議会議員 三浦えみ

4月19日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 5月3日0:00更新

  • 4月26日0:00更新

  • 4月19日0:00更新

中原区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

中原区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook