「しらかしのいえボランティア協議会」の会長を務める 大濱 昭さん 64歳
自然と遊びに魅せられて
○…緑あふれる憩いの場として、市内外から多くの人が訪れる泉の森。そこでバードウオッチングや自然観察会など、四季にあわせた活動を続ける「しらかしのいえボランティア協議会」の会長を務める。現在の登録スタッフは120人以上。子ども達に自然を守ること、自然とふれあう大切さを伝えるため尽力している。「難しく考えず、遊びを通して地域の緑に親しんでもらえれば」と微笑む。
○…旧相模湖町の出身。自然にあふれた町で少年時代を過ごす。魚釣りはもちろん、野山に分け入っては栗やアケビを探す日々。雪が降れば、一面の畑がスキー場代わり。竹で作った自家製スキーで滑っては大人たちに怒られたと笑う。神奈川県職員として働いていた50歳の頃に「子どもの頃のように、自然に接する趣味を持ちたい」と一念発起。泉の森で行われた自然観察会に参加したのが、活動のきっかけだ。4年前からは神奈川県公園協会の職員になり、現在は座間谷戸山公園の園長も務めている。「毎日、緑と緑の間を行ったり来たり。家に帰っても頭をよぎるのは公園のことばかりで」。柔和な顔に苦笑が浮かぶ。
○…趣味はスキーやハイキング、山登り。特に丹沢が好きで年に10回ほど足を運んでいる。奥さんもその趣味に付き合い、ハイキングやスキーには一緒に行くそうだ。また、活動を報告するため『泉の森自然と遊ぼう』というホームページも立ち上げた。仲間との連絡も最近ではもっぱらメール。もともとパソコンは苦手だったそうだが、「必要に迫られると人間って何とかなるものですね」と笑う。
○…将来の夢は、協議会のイベントを通して泉の森で遊んだ子どもたちが、親となり子どもを連れて帰ってきてくれること。「もうそろそろ現れてもいい頃なんだけどね。その姿を見るまでは、活動をしないと」と目を細める。自然の魅力を伝えるための活動は、まだまだ続きそうだ。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>