神奈川県障害者域作業所による展示即売会の実行委員長 村松 篤さん 大和つきみの作業所勤務 33歳
失敗も自分の力に
○…大和を中心に近隣市19カ所の地域作業所が一堂に会する展示即売会の中心人物。開催は10月13日、会場は大和駅西側プロムナード。「普段の仕事ぶりを地域の人に見てもらう数少ない機会」と、この日に向けて織物や手芸品などの商品を半年がかりで準備してきたという。「売上の金額よりも、手に取ってくれることで生まれる会話が何よりの収穫。障害を持っていても一所懸命に働いていることを伝えたい」と熱意を込める。
○…大和つきみの作業所の職員として8年目を迎えるが、ベテラン揃いの職場ではまだまだ『ひよっこ』扱いだという。「経験は若さと体力でカバー。失敗しても積み上げれば、やがて血となり骨となる」とめげない強さは、つい応援したくなる人柄。性別も年齢も、障害の度合いも違う18人の利用者たちとは毎日が真剣勝負だ。「お互い仕事だから厳しい事も言う。その分気持ちが伝わった時は、本当にうれしい」と充実した日々を送っている。
○…相模原市出身。中学生の時、同居していた祖父が脳梗塞で倒れた。後遺症で歩くのも困難となり、日常は一変した。介護で疲れた両親を救ってくれたのは、入浴の介助のために自宅を訪れたヘルパーだった。祖父と笑顔で接する姿に家の中がほっと和んだ。「こんなに人と親密になれる仕事があるんだ」と素直に感動したという。その経験が心に残り、高校卒業後は福祉関係の専門学校に進んだ。
○…小学生時代から続けている野球が一番の息抜き。現在も都内の社会人チームに所属し、休日ともなれば県外にも遠征にいくほど熱中ぶり。「草野球だけど、やるからには勝つ」と自主トレにも余念がないという。職場の憧れの先輩と5年前に結婚。「職場でも家庭でも頭が上がらない。でもそれが円満の秘訣」と照れ笑い。3歳と1歳の息子たちの成長が何よりの楽しみ。「もうすぐ幼稚園の運動会。パパの活躍を見せるチャンス」と微笑んだ。
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