「漆喰造形絵画会」の代表として、3月に渋谷学習センターで展覧会を開催する 小端 裕一さん 上和田在住 81歳
「挑戦」で常に気持ち若く
○…漆喰を使い、絵に立体感をつける「漆喰造形絵画」。大和を中心に活動し、毎年欠かさず展覧会を開催している「漆喰造形絵画会」の代表として、50歳から80歳までのメンバー15人を取りまとめる。3月23日からは渋谷学習センターで32回目となる絵画展を開催、会員一人ひとりが丁寧に作り上げた風景画や動物画など約40点が並ぶ。「来場した方が直接触って体感できる展示になっています。漆喰造形絵画を体験できるコーナーもあるので、多くの人に試してほしいですね」
○…漆喰造形絵画を始めたのは65歳の時。旅行で訪れた伊豆の長八美術館で体験したことがきっかけで、興味を持ったという。以来独学で学び数々のコンクールで入賞、定年後はカルチャースクールの講師として活動している。「漆喰造形絵画会」の代表となったのは、会設立当初の14年前。以来会員の指導をしながら、自身も作品作りに励む。
○…出身は北海道。実家は農家で、3人兄弟の長男として育った。住まいが海岸に近かったこともあり、流氷が沿岸から離れる時期になると、かごを背負って波打ち際にやってくる毛ガニを熊手でとって歩いたという。当時夢中になっていたスキーでは、学校対抗リレーの選手にも選ばれた。中学生の時には道内全域で募集された「道路愛護ポスター」で3位に選ばれた経験も。高校卒業後は札幌で車関係の会社に就職し、車の整備を担当。23歳の時には札幌出身の妻と結婚した。50代の時、仕事の関係で大和へ。
○…妻は病気で亡くなり、現在は一人暮らし。「年に2、3回、北海道で暮らす息子と娘、2人の孫、ひ孫を訪ねるんですよ」とにっこり。趣味は「漆喰一本」と力強く語る。漆喰造形絵画で使用する道具も女性や子どもでも使いやすいようにと、自身で開発するほどの熱心さだ。大切にしている言葉は「人生はトライ」。「挑戦する意欲が気持ちを若返らせてくれますね」
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