野遊びのプロ集団「ろぜっとわーくす」の代表 中山 康夫さん つきみ野在住 67歳
先生は子どもと自然
○…嬉しそうに「なかちゃん、なかちゃん」と寄ってくる幼児教室の園児たちと同じ目線で遊ぶ姿は、どこにでもいる「じいじ」そのものだ。「僕は先生じゃない。先生は『自然』。その自然と子ども達をつなぐ役割だから『なかちゃん』でいいの」と嬉しそうに笑った。
○…そんな「なかちゃん」。実は”遊び”の世界では有名人だ。横浜の「こどもの国」勤務時代、キャンプ場の指導者やイベントの責任者として子ども達と遊ぶ傍ら、野外活動研修の講師として全国各地で講演や研修を行ってきた。50歳を迎え、管理職への異動を命じられると「子ども達と遊ぶことが少なくなる。ここにいてはいけない」と退職。翌年、自然観察やふれあい遊びを教えるプロ集団「ろぜっとわーくす」を立ち上げた。待っていたかのようにNHKを始め、野遊びの指導者として、多数メディアで声がかかる。時を同じくして、横浜の私立幼稚園から、北欧発祥の「森のようちえん」を作りたい、と打診を受け、初代所長に就任。後進に道を譲った現在は、市内の幼児教室他、各地で自然の中で遊ぶことの面白さを子どもたちに伝えている。
○…静岡県藤枝市の生まれ。大学時代は経済学を専攻したが、サークルやゼミで地域の子ども達との触れ合いが増え、「こどもの国」に就職した。「最初は通信大学に通って教師に、なんて思っていたんだけど仕事で覚えることが沢山あって…」と若き日の思い出を懐かしそうに回想した。
○…小学校高学年の子ども達を相手にすることが多かった若い頃。自身の年齢と反比例するように相手をする子どもたちは低年齢化している。「つまらなくなるといなくなっちゃうしねぇ。勉強になる。僕らは対等だから。毎日が真剣勝負だよ」と嬉しそうに笑う。
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