第36回神奈川工業技術開発大賞を受賞した 白木 学さん 中央林間在住 72歳
中央林間のドラえもん
○…モーターの軸となる鉄芯をなくした「コアレスモーター」を応用し、ギヤヘッド内蔵モーターを完成、大賞を受賞した。コアレスモーターの大家だが、モーターにあうギヤまで創作。「ギヤの専門家に『これはすごいね』と驚かれました」と嬉しそうに笑う。製品は将来、ロボットの小型化や電動車いす、自転車のパワーやデザイン向上に期待がかかる。
○…パソコンのファンモーターや携帯電話のバイブレーション機能、オートフォーカス機能を可能にしたモーターを発明、一時、世界シェアを席巻した。「人のやっていることはやらない」。スタンスの原点は、東京理科大時代、伴五紀教授の教え。教授から「コアレスモーター」の原理を聞き、虜になった。妻の親戚のいる大和に移り、27歳で独立。シコー技研(当時)を立ち上げた。IT業界の荒波にもまれ、会社は事業分割の上、オートフォーカス部門を売却。現会社は3年前、コアレスモーター部門を事業継承した。
○…岐阜県の生まれ。子どものころから発明大好き。小学生の頃、足踏みミシンに後付けされたモーターを自転車に載せ「電動自転車」の発想を思いつくが「電源がなくて動かないことに気が付かなくて」と当時を振り返り苦笑いを浮かべた。
○…恵比須顔と豪快な笑い声が特徴的。玩具売り場や100円ショップが大好きで「凄いなぁ」と発明心がくすぐられる。ただ過去にはいつも怖い顔をして、すぐ怒るので秘書から『笑ってください』とたしなめられていた時期もあったそう。『笑顔を見習って』と教えられたのが「ドラえもん」。「実は今日もね」とドラえもん柄のネクタイを見せてくれた。頭の中の「4次元ポケット」から次はどんな発明品が出てくるのだろう。
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