引地川の清掃活動を続ける「引地川水とみどりの会」の事務局長を務める ゴミといつまでも 五味 尚生(ひさお)さん 草柳在住 55歳
○…町内会の役員で知り合った仲間とはじめた引地川清掃。新しい団体を立ち上げ、町内会の活動から独立させ、以来15年。清掃活動は176回を数える。「様々な世代が同じベクトルで動き、川が綺麗になった時の達成感」が継続のモチベーションだ。8年ぶりとなる市民活動センターでの講演では、水源の泉の森から河口の鵠沼海岸まで、引地川の性格を追い、取り巻く環境についても言及する予定だ。
○…川は年々綺麗になっている。幼少時、日本はまさに高度経済成長時代。自宅近くを流れる境川は泡が立ち、川というより「ドブに近かった」。「川に落ちた友人は凄い臭いがついた」と当時を思い出し、顔をしかめる。毎回、清掃活動では大きなゴミ袋が6〜7袋一杯になるが、始めた頃は「川に入り自分の周りをさらうだけで一杯になった」という。最近多いのは風雨で飛ばされてきた菓子の包みやビニール袋などのプラスチックゴミ。講演では「近年関心が高まっているマイクロプラスチックも身近な川の環境が影響している」ことも伝えている。
○…サラリーマン生活を経て、25年前、独学で習得したプログラミングスキルを活かし、独立。企業の事務代行業をしている。多忙な日々に「得意分野を仕事をしない方が良かったかも」と苦笑い。近年は講演や学校の出前授業なども多く、休みの日には河川に関する知識をアップデートする。「ただゴミを拾うだけにはいかなくなった」と本音を漏らした。
○…最近は子どもの頃から清掃活動に参加している20代の若いメンバーが事務局の一員として手伝ってくれる。「次の世代につなげたい」の思いは年々強くなる。一方で清掃活動は「身体が動けば80代になっても続けたい」と笑った。
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