4月から第14代大和市消防団長に就任した 小菅 実さん 市内中央在住 62歳
地域防災のため「技」磨く
○…副団長として10年経験を積み、満を持してのトップ就任だ。市内中部出身は、井上貴雄前団長に続き歴代2人目。「いずれ私が、と覚悟はしていたものの、いざ就任となると急に緊張してきた。北島照介12代団長、井上前団長に教わったことを踏襲した上で、私らしさを出せれば」と抱負を述べる。
○…目指すのは、団員の技術力向上。地元に住む団員だからこそ把握している地理情報やネットワークを生かし行動に移せるよう、訓練担当の責任者を創設し、器具取扱い等のスキルアップを図る予定だ。「消防本部のサポートに留まらず、独立して活動できる技術を身に付けることで、より一層地域防災の中心的な役割を果たしたい」と意気込む。7月の県操法大会では連覇を目指していたが、コロナ禍で中止が決まり肩を落とす。
○…先祖代々大和で暮らす。学生時代はテニスに夢中で、家業のテニスクラブではコーチも務めた。「遊びではなく、勝つテニスを教えていた。1対1の戦いなので、自分の技術が頼りだった」と熱がこもる。クラブはその後スポーツジムに事業転換。ビル管理を担う今はラケットをクラブに持ち替え、月2回のゴルフが至福の時。自宅の庭にもセットを自作し、アプローチの練習に励む。車いじりやドライブも好きで「昔はスポーツカーのチューンアップもやった」と微笑んだ。
○…消防職員だった父親を尊敬し、24歳で消防団に入団。「若い頃から、色々な職業の人と長く付き合える」と魅力を語る。団員減少傾向のなか、希望となっているのが若年層。「3・11以降、地元を守る意識の高い若い団員が多く、習得も早い」。家族も活動に理解を示しており「長男は将来入団してくれる」と誇らしげに語った。
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