市内腰越出身の川岸京子さん=人物風土記で紹介=がこのほど科学技術開発の功労者に贈られる「山崎貞一賞」の受賞者に決まった。所属している物質・材料研究機構の研究チームの2人とともに「材料分野」での選出となった。
同賞は科学技術の普及啓発と水準向上を目的に(財)材料科学技術振興財団が創設したもので、今年で13回目。iPS細胞の研究で知られる山中伸弥教授も過去に受賞している。
「ニッケルを主成分とする超合金を用いた高温タービン材料の開発」という題目の今回の研究は、1千度の高温に耐えられる超合金の開発と実用化に関わるもの。航空機エンジンに利用されるガスタービンは高熱になるほど高効率になり、コスト削減や環境保全につながる。その高温に耐えられる素材開発のために2006年に研究チームが組まれ、ボーイング787機で実用化された。川岸さんは「環境に配慮し開発した素材。研究に関われてうれしいです」と話している。
鎌倉版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|