第44回ジュニアオリンピック陸上競技大会が10月25日から27日まで、日産スタジアム(横浜市)で行われ、市立手広中学校陸上部の矢野真央さん(走高跳・3年生)と高島基勇貴君(走幅跳・2年生)がそれぞれ銀メダルを獲得した。
A女子(中3)走高跳矢野真央さん
矢野さんは8月の全日本中学校陸上競技選手権大会(全中)で2位となり、「中学校最後の大会で日本一」を目標としてきた。
全中の時に課題だった助走の修正に取り組み「調子はすごく良かった」という。その言葉通り155cm、158cm、161cmをいずれも1本目で成功させる完璧なスタート。167cmも3本目で成功し、170cmに挑んだ。「跳べる自信はあった」ものの、この高さを成功させることができず。2選手と記録が並んだが失敗の数による紙一重の差で2位が決まり、「終わった瞬間は悔しさしかありませんでした」と振り返る。
今は受験生として勉強の日々を送る。進学後も競技を続ける予定で、高校では昨年の全中覇者、青山夏実選手(川崎市立橘高校)との対戦を心待ちにする。「これまでは追いかけるだけの存在でしたが、今なら十分勝負ができるはず」。憧れの人の背中の先に、今度こそ悲願の日本一が見えてくるはずだ。
B男子(中2)走幅跳高島基勇貴君
昨年の同大会(C男子)で優勝し、全国にその名を轟かせた高島君。ただ今季は「不完全燃焼」の状態が続いていた。
トレーニングの成果で走力がアップした反面、踏み切りが合わなくなり、思うような記録が残せずにいたのだ。そこで現在は、よりスピードを活かせる新しい助走に挑戦中。それが徐々にモノになりはじめ「今季一番の仕上がり」と自信を持って試合に臨んだ。
大会では3本目で6m47cmを跳びトップに立ったものの、その後は踏切が決まらない。すると最終6本目の跳躍で福井県の選手に逆転を許し、「しばらくは食事ものどを通らなかった」と悔しい銀メダルとなった。
ただ走力に加え、空中姿勢など技術も向上しており、潜在能力は底知れない。顧問の池田克行教諭は「中学生の県記録、日本記録更新を目指してほしい」と期待を寄せる。「この悔しさは来年晴らしたい。そのためにはこの冬が勝負」と日本一奪還に燃えている。
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