県立近代美術館・鎌倉館(雪ノ下)の建物・景観の保全を求めて署名活動を行っていた市民有志がこのほど、1万6453人分の署名を添えた要望書を黒岩祐治県知事や鎌倉市、鶴岡八幡宮に提出した。
署名活動を行ったのは、横松佐智子さん、藤本美津子さん、曾原糸子さん。新聞報道等で県が2016年3月末に同館を閉館する方針であることを知った3人は、5月中旬から署名活動を開始した。
6月末までの約40日間で1万6千を超える署名が集まったことに対し横松さんは「当初の予想以上に集まり、近代美術館の行く末を心配する人たちの強い気持ちを感じた。よい形で建物が保全されることを確信している。今後の推移を見守っていきたい」と話した。
同館では9月16日から10月10日までの休館期間中に、建物や設備の現状と老朽化の程度を把握するための調査が行われる予定。県教育委員会では「12月中旬までに提出される報告書を見たうえで、建物の保全が可能か見極めていきたい」としている。
同館は1951年、鶴岡八幡宮の敷地内に建てられた日本初の公立近代美術館。建築家・坂倉準三が設計を手がけた建物は「戦後モダニズム建築の傑作」と評されている。
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