JR北鎌倉駅に隣接する岩塊に掘られたトンネルについて、市民団体「北鎌倉史跡研究会」(出口茂代表)は2月12日、市役所で記者会見を開き、保存と安全対策を両立させる市民モデルを提示した。
トンネルを「緑の洞門」と名付け、景観と史跡保護の観点から保存を訴えている同会。市が進める手続きへの疑問を呈したほか、岩塊そのものの強度について「専門家とともに検討したところ、市が出していたデータ以上の強度があることが判明した」とした。
その上で景観保護と安全対策を両立させる保存案として、強度が強く比較的加工が容易な樹脂を使ってトンネル内部を補強するモデルを提示した。
今後はモデルをもとに市民から保存に向けた意見を募るとともに、署名活動や市への働きかけを行うとしている。
このトンネルをめぐっては、岩の剥落などが目立つようになったとして、地元自治会や学校関係者、地権者などからなる「北鎌倉駅裏トンネルの安全対策協議会」が一昨年12月に発足。1日1千人以上の児童・生徒が通行していることなどを踏まえ、市が提示した岩そのものを切り崩す「開削」による安全対策の実施を昨年8月に採択している。
鎌倉版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|