鎌倉彫の器に和洋の料理やスイーツを盛り付けることで、双方の新たな可能性を探ろうというイベントが8月5日、山ノ内の鉢の木新館で開かれた。
これは鎌倉商工会議所観光部会の飲食研究会(近藤元人会長)が企画したもの。飲食店の経営者ら25人が参加した。
この日、鎌倉彫の器を提供したのは、長谷の老舗鎌倉彫専門店・陽堂。同社の大石公子さんは、水仙や松といったデザインや色使い、料理を盛る部分を丈夫にしているなど、それぞれの器について説明し「漆を施した鎌倉彫は食洗機でも洗えるなど皆さんが思っている以上に強く、色々な料理に使えると思う」とPRした。
これらの器からインスピレーションを得て、フレンチレストラン「航 北鎌倉」(山ノ内)の橋本航季さん、「和食処つきやま」(稲村ガ崎)の高橋正英さん、「OKASHI0467」の加藤圭吾さんが料理や菓子を盛り付けた。
「普段は白い皿が多く、色使いに苦労した」という橋本さんは、一皿にフルコースの料理を完成させた。また「鎌倉らしさにこだわった」という高橋さんは豆乳をベースに紫陽花を表現。加藤さんは「モダンな器に合う清涼感のある夏のお菓子」をテーマに、ムースなど冷菓を盛り付けた。
近藤会長は「鎌倉彫はもともと実用的なもので、時代に合わせて変化していると感じた。こうした取り組みが、鎌倉ならではの器を使った、鎌倉の料理が産まれるきっかけになれば」と話していた。
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