鎌倉造園界(梅澤保雄会長)が主催する造園展示会が11月15日(日)まで、鶴岡八幡宮流鏑馬馬場で行われている。
これは市内の造園業者で組織する同会が技術の継承、向上とともに鎌倉の造園を全国に発信しようと行っているもの。所属する職人がミニ庭園を制作、展示しており、10月31日には表彰式が行われた。
審査の結果、最優秀賞を受賞したのは(株)岩崎造園の「苔庭」。50年以上のキャリアを持つベテラン職人の岩崎積さん(74)が、3種類の苔を巧みに使った。現代の住宅事情に合う庭をイメージしたと言い「日本庭園の敷居は決して高くない。こうした機会に魅力を知ってもらえれば」と話す。
技術技能賞は「時の語らい」を出品した(有)松村庭園設計が受賞。古い灯籠と現代の石など新旧の素材を活かしながら、谷戸や切通し、海といった鎌倉の自然、歴史を表現した。作品を手がけた松村千春さん(28)と前川耕平さん(31)は「一から作品を作り上げることができ、勉強になった」と振り返った。
「和」と題した作品を出品した(有)津田造園は、アイディア賞を受賞した。菊地優太さん(21)は3年目の若手職人。「鎌倉らしさ」にこだわり、和の雰囲気をもみじや松など代表的な樹木で表現するとともに、鑑賞する人が実際に中を歩けるようにするなどの工夫も凝らした。「プレッシャーもあったが、こうした機会をもらえてうれしい」と話していた。
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