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日本基督教団鎌倉教会 会堂のステンドグラス、取り外し修復へ 明日から3日間一般公開

文化

掲載号:2017年3月3日号

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 存在感のある「とんがり屋根」で親しまれている日本基督教団鎌倉教会(由比ガ浜2の2の6、下馬交差点そば)の会堂に、3枚のステンドグラスが設置されている。制作したのは「日本初のステンドグラス作家」と言われる小川三知(1867〜1928)。この作品が修復のため、取り外されることが決まった。会堂も改修を予定しているため、再び見ることができるのは数年後となりそうだ。同教会では3月4日から6日までの3日間、一般公開を行う。

 大きな尖塔アーチ窓など、初期ゴシック様式の特徴を備える日本基督教団鎌倉教会会堂は、鎌倉市景観重要建築物に指定されるなど、由比ガ浜エリアのランドマークとして地域に親しまれてきた。

 同教会の歴史は1896(明治29)年、長谷15番地の美山貫一牧師宅で始まり、翌年、現在地に移った。

 1907(明治40)年、3代目牧師の鵜飼猛の時代にアメリカ人篤志家らの寄付で木造の会堂が建設されたが、23(大正12)年の関東大震災で倒壊。現在の会堂は、建築家・吉武長一の設計で26(大正15)年に完成した。

小川三知が制作

 その会堂に入ると、正面講壇上の壁に3枚のステンドグラスが飾られている。制作者は「日本初のステンドグラス作家」と言われる、小川三知だ。

 小川は1867(慶応3)年、現在の静岡県に生まれた。東京美術学校で日本画を学び神戸などで絵画教師をした後、1900(明治33)年にシカゴ美術院の日本画教師として、アメリカに渡った。

 ここで同院の学長からステンドグラスを学ぶように言われた小川は、当時最先端の技法を学び、11(明治44)年に帰国。折しも日本では近代洋風建築が次々と建てられており、小川が28(昭和3)年に亡くなるまで、その作品は個人邸から学校、図書館、病院、デパートまで多くの建物に取り入れられた。

 鎌倉教会の作品も、会堂が完成した年の9月に取り付けたことが小川の日記からもうかがうことができる。中央に月桂樹と王冠、十字架、両脇には葡萄が意匠されており「葡萄と濃淡の葉色が、三知にしては珍しく強い色調であるが、光を通して輝くさまは息をのむほど美しい」(『日本のステンドグラス 小川三知の世界』白揚社)と評されるなど、晩年の傑作の一つとされている。

傷み目立ち修復へ

 ただ設置から90年が経過したステンドグラスは傷みが目立つようになってきたことから、同教会では修復を決定。3月8日(水)、9日(木)の2日間で、横浜市在住のステンドグラス作家、平山健雄さんの手により取り外されることになった。

 会堂自体も改修が計画されているため、修復されたステンドグラスがお披露目されるのは「早くても数年後」になる見通しだという。

 同教会では修復前にステンドグラスの一般公開を行う。日程は3月4日(土)が午前10時から午後3時まで、5日(日)が午後1時から3時まで、6日(月)が午前10時から午後3時まで。見学は無料だが、会場には会堂とステンドグラスの修復・改修費用を募るための募金箱も用意される。

 問い合わせは同教会【電話】0467・22・1346へ。
 

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