吉ヶ沢公園(今泉台)内の花壇が今、約240株のパンジーとビオラで彩られている。
これらの花々は、同町内の北鎌倉台商店街に拠点を置くデイサービス施設「ワーキングデイわかば」の利用者と町内会の会員、地域の子どもたち約15人の手により、2月15日に植えられたもの。
主に認知症の人たちが通う「わかば」は、「ワーキングデイ」の名の通り利用者が仕事や地域貢献を通じた活動を行っているのが特徴。これまでも地域の高齢者宅の庭の手入れや公園の清掃、落ち葉集めなどを行ってきた。
こうした活動を見た今泉台町内会(田島幸子会長)が同施設に、花壇への植栽を依頼した。
昨年末に打診された同施設では、さっそく利用者同士が話し合い「子どもたちが集まれる場所に」といったコンセプトや花を植える形状などを決定。当日の植栽にも3人が参加した。今後は5月の連休前後に植え替えを行う予定という。
田島会長は「花壇は花を植えても手入れが行き届かずに枯らしてしまうことが多く、ここ数年はさびしい状態が続いていたのでうれしい。これからもやれることはどんどん共同して取り組んでいきたい」と期待を寄せる。また「わかば」を運営する稲田秀樹さんは「認知症であっても、社会的な役割があることでやりがいを感じると日々の生活の意欲が増します。何より利用者さんの表情が見違えるように明るくなっています」と話していた。
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