絵本『茂(しげ)さん―鎌倉長谷のむかしむかし』がこのほど完成した。
これは加藤茂雄さん(長谷在住・92)が、生まれ育った昭和初期の街の様子を後世に伝えようと、友人らとともに自費出版したもの。5年前に「絵本を出版する会」を結成し、原稿作成や協賛金集めといった準備を進めてきた。
絵本では、加藤さんが子ども時代を過ごした「長谷新宿」と呼ばれていた大通り(現在の県道32号線)を舞台に、人情味あふれる人々の姿や当時流行した子どもたちの遊び、海水浴客で賑わった夏の様子、忍び寄る戦争の影などが優しいタッチで描かれている。
加藤さんは「多くの方の協力でようやく完成した。子どもから大人まで、たくさんの人に読んでもらえたら」と呼びかけている。
一冊税込1500円。松林堂書店(小町)、たらば書房(御成町)のほか、長谷にあるカフェ等で販売している。
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