鎌倉市は6月4日、ゴールデンウィーク中に江ノ電鎌倉駅西口改札で実施した沿線住民の優先入場の社会実験について、申請者および利用者を対象に行ったアンケートの結果と実験の効果を発表した。
この社会実験は、市が事前に発行した江ノ電沿線住民等証明書を提示することで、改札口の外の行列に並ばずに駅構内に優先入場できるもの。今回は5月4日の午前10時から午後5時まで実施された。3日は行列が駅構外まで続かなかったため実施しなかった。
4日は午前11時ごろから駅構外への乗車待ちの列が発生。最大で約100mの列ができ、85人の沿線住民らが証明書を利用した。発行枚数に対する利用割合は約6%だった。最も混雑していた時間帯では、証明書なしでは乗車まで30分かかったのに対し、優先入場したことで待ち時間が18分短縮され、12分で乗車できたという。
9割が今後も希望
市によると4月の証明書申請時に配布したアンケートは1471枚で、5月末までの回収数は189枚(回収率12・8%)。
社会実験について「とても有意義」「有意義」と回答したのは77・5%だった。「住民にとって列に並ばず駅構内に入れることはありがたい」という声もあったが、一方で「ゴールデンウィーク全日で実施すべき」「駅構内で長蛇の列の最後尾に並ぶことになり、あまり有意義とはいえない」という意見もあった。
取り組みを今後も行うべきかという質問に対しては「実施してほしい」が93・2%で、鎌倉駅以外の駅やゴールデンウィーク以外の混雑時期での実施を望む声もあったという。
市では、アンケートや実験の効果測定の結果を検証した上で、今後の対応等について江ノ島電鉄株式会社と協議していくとしている。
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