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三島由紀夫「畢生の大作」にスポット 20日から特別展「『豊饒の海』のススメ」

文化

掲載号:2019年4月19日号

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来年没後50年の三島由紀夫(提供:新潮社)
来年没後50年の三島由紀夫(提供:新潮社)

 鎌倉文学館で4月20日(土)から、春の特別展「三島由紀夫『豊饒の海』のススメ」が開催される。三島にとって最後の長編大作となった「豊饒の海」シリーズの第1作『春の雪』の刊行からちょうど50年の節目に、貴重な直筆原稿などを展示。また期間中は様々な関連イベントも予定されている。

 同シリーズは、『春の雪』『奔馬』『暁の寺』『天人五衰』の4作からなる長編小説。輪廻転生や仏教の唯識思想などを扱った壮大な構成や多様な解釈が可能な文章表現、そして最終巻を書き上げた直後に三島自身が衝撃的な死を遂げたことなども相まって、いまだに多くの専門家、文学ファンが活発な議論を交わしている。

 会場では各シリーズの直筆原稿や創作ノートが展示され、作品の世界をたどることができる。

 また華族の若い男女の悲恋を描き、映画化もされた『春の雪』に登場する松枝侯爵家の別荘は、鎌倉文学館がモデルとなっている。

 同館の榎本雅子さんは「現在とは異なっている部分もあるが、作中には建物に関する描写もある。物語の世界を想像しながら展示を見てもらえたら」と話す。

 期間は7月7日(日)まで。開館時間は午前9時から午後5時(入館は4時30分)まで。4月22日、5月13日、6月17日、7月1日は休館。入館料は一般500円、小中学生200円。

 また同展の監修も務めた佐藤秀明さん(近畿大学教授)による「『豊饒の海』がわからない」と題した講演会が6月15日(土)、鎌倉商工会議所地下ホールで開催される。時間は午後2時から3時30分。

 定員は150人。希望者ははがき、メール、ファクスでイベント名、住所、氏名、電話番号、参加人数(2人まで)を明記し〒248―0016鎌倉市長谷1の5の3、【メール】event2019@kamakura-arts.or.jp、【FAX】0467・23・5952へ申し込みを。6月3日(月)必着。詳細は同館【電話】0467・23・3911へ。

芸術館で関連企画

 鎌倉芸術館でも同展との連動企画「三島由紀夫 音楽を憎んだ男」が5月25日(土)、同館小ホールで開催される。午後3時開演。

 当日は鎌倉文学館の富岡幸一郎館長と文化芸術プロデューサーの浦久俊彦さんによるトークと、鎌倉出身のバイオリニスト礒絵里子さん=写真=とピアニスト近藤嘉宏さんによる、楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「イゾルデの愛の死」(ワーグナー)などの演奏が行われる。詳細は【フリーダイヤル】0120・1192・40へ。
 

作品から名をとり『春の雪』と名付けられたバラと松枝侯爵家の別荘のモデルとなった鎌倉文学館
作品から名をとり『春の雪』と名付けられたバラと松枝侯爵家の別荘のモデルとなった鎌倉文学館

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