出産を控えた女性を対象とした座禅会が6月11日、市内山ノ内の建長寺で開かれた。
これは湘南鎌倉総合病院(市内岡本)が、同寺と合同で2017年から開催している「マタニティZazen」と題した取り組み。同院副院長で産婦人科主任部長の井上裕美さんは「インターネットの出現で出産に関する不安をあおるような情報が多く流れ、妊婦さんの不安も大きくなっている。自然の変化やありのままを受け入れる禅の考え方を取り入れて、よりよいお産と親子関係を築いてもらえたら」と語る。
6回目となった今回は、妊婦11人を含む約30人が参加。境内の散策や同寺の僧侶から禅の考え方について説明を受けた後、約2時間にわたって座禅に取り組んだほか、精進料理も振る舞われた。
参加者の一人で、今月下旬に第一子を出産予定の井深由美子さん(41)は「子どもを迎えることは楽しみな反面、高齢出産で不安もあるが、お坊さんから教わったように無心になってただ風の音などを聞いていると、そうした気持ちが和らいだ。今日やった呼吸法を普段の生活にも取り入れたい」と話していた。
鎌倉版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|