毎年、鎌倉に一足早い春の訪れを告げる「玉縄桜」。県立フラワーセンター大船植物園で育成され、1990年に登録された比較的新しい品種で、早咲き・長咲きが特徴となっている。
現在は大船エリアを中心に数百本が植えられているが、植樹活動を担ってきたボランティアグループが活動を中止したことから、玉縄桜も岐路に立っている。
そこで鎌倉大船ロータリークラブでは、「玉縄桜100年の杜事業」と題して、玉縄桜を生かした地域活性化を目指す、独自のプロジェクトを立ち上げた。
育苗などについて研究を重ね、昨年は大船観音寺と小袋谷の成福寺の2カ所に玉縄桜の植樹を行ったほか、会員の石井昭二郎さんが戦国末期の玉縄・戸部宿を舞台に桜を通じたオリジナルストーリーを作成して、朗読の会で披露した。
太田会長は「企業や学校などとも連携しながら、植樹を進めていきたい。玉縄桜があることで、地域の人、特に子どもたちが自分の住むまちに誇りを持てるような取り組みにしていきたい」と話している。
見えない貧困
7人に1人が相対的な貧困状態にありながら、見た目には分かりづらい「見えない貧困」が社会問題となっている。
同クラブではこうした状況にある子どもたちを支援するため、勉強会などを重ね具体的な取り組みを検討している。
防災行政用無線
地震や台風などの防災情報を市内150カ所に設けられたスピーカーで発信している「防災行政用無線」。スピーカーからの情報が聞きづらい地域への補完手段の一つとして、AM・FMラジオが付いた「防災行政用無線戸別受信機」(通称、防災ラジオ)が市内で1600台配布された。
しかし市は2021年度までの予定で防災行政用無線の「デジタル化」を進めており、これが完了するとアナログ電波で受信、起動する防災ラジオは聞けなくなってしまうという。
同クラブでは今後の動向に関しての調査を進めており「特に災害弱者となりやすい高齢者に影響がでることが懸念される。行政とも連携しながら支援方法を探っていきたい」としている。
活動についての問い合わせは同クラブ事務局【電話】0467・47・3233へ(火・木曜日午前10時から午後4時まで)。
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