鎌倉市は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ取り組みとして、市立の全小中学校を3月3日から3月25日(水)まで、臨時休校にした。
もともと3月26日(木)から4月5日(日)までは春季休業だったため、合わせて約1カ月間の長期休みとなる。ただし、3月16日(月)以降、状況に応じて児童の健康状態や休日の過ごし方の確認、事務連絡などのために、在校生の登校日を設ける可能性もあるという。
また卒業式については今後、日程調整した上で、卒業生のみで実施する予定としている。
突然の「春休み」に保護者は困惑
前例のない突然の長期休業は、子どもを持つ家庭を直撃している。
市は「できる限り家庭での保育を要請する」とした一方で、保護者への対応として、市立保育園は通常通り平日午前7時〜午後6時、子どもの家(学童保育)は平日午前8時15分〜午後6時の時間帯で児童の受け入れを決めた(時間は延長や土曜変更あり)。
現場も混乱している。子どもの家の利用時間は、通常平日正午〜午後6時。これに3月3日から午前中の受け入れが加わった。しかし、急な決定にスタッフを増員することは難しく、既存のスタッフのシフト変更などでまかなっている。
さらに市青少年課には「どうしても預けたい」といった新規受け入れに関する問い合わせが急増しているという。ただ、施設を利用する場合には、事前に利用予定表を提出した上で、健康状態の確認や面談、書類審査などに実質2週間ほどかかり、すぐには預けられないのが現状だ。
市担当者は「休校による保護者の負担をできる限り減らすためにも職員配置や施設利用状況の確認、書類審査などをなるべく早く実施するよう努めている」としている。
また、児童発達支援センターあおぞら園については、3月2日から3月13日(金)まで、臨時休園の措置がとられている。
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