今年のミス鎌倉が中塚星来さん(22)、森田観菜美さん(18)の2人に決まった。本来は4月の「鎌倉まつり」でお披露目される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて約2カ月遅れの6月22日、鎌倉商工会議所で認定式が行われた。今後の活動も不透明だが、2人は「こんな時だからこそできることを」と意気込む。
「大好きな鎌倉に恩返しを」中塚星来(せいら)さん(22)横浜市
「ミス鎌倉のイメージは気品があって美しい人。昔から憧れの存在だった。もし自分がなれたらきっと成長できると思って応募した」
中学から鎌倉市内の学校に通い、授業などでも鎌倉の歴史や文化を学んできた。建長寺の最深部に鎮座する半僧坊がお気に入りの場所だ。「天狗の像がたくさんあって、写真を撮るのにもぴったり。まだまだ知られていない魅力を多くの人に伝えて、鎌倉に恩返しがしたい」という。
新型コロナの影響で活動は大きな制約を受けている。当面は観光客も少なくなるが「例えば海外の人を対象にした『オンライン観光案内』など、この時期だからこそできることに挑戦してみたい」と前向きだ。
幼い頃から昆虫や植物が大好きで、大学では生命理工学部で学ぶ。目下の研究課題は昆虫の腸内細菌。「生物の進化のメカニズムを解き明かすことで、新型コロナのような問題を解決する一助になれば。将来は医療にかかわる仕事につきたい」
「明るさ武器に鎌倉をPR」森田観菜美(みなみ)さん(18)横浜市
抹茶のデザートが大好きで、これまでも小町通りの散策などを楽しんできた。「鎌倉は何度訪れても飽きない大好きなまち」と笑顔で語る。
高校時代はチアダンスに打ち込み、全国大会にも出場。「努力したことは必ず報われる、と思えたことが自分にとっての財産」と振り返る。
また成果を出すため、多くの仲間たちとディスカッションを重ねたことで「コミュニケーションに自信が持てた」
その言葉通り、22日に行われた認定式でも、観光協会関係者や報道陣を前に、今後の抱負を堂々とスピーチ。「人と会うこと、人前に立つことは好きなので、それを活かして鎌倉をPRしたい」
「ペットの美容師」トリマーを目指して4月に専門学校に進んだばかり。しかしここでも新型コロナの影響で通学は週3回、あとはオンラインでの授業を余儀なくされている。「悔しいけれど、今できることを一生懸命やりたい」。持ち前の明るさ、前向きさで夢へと邁進中だ。
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