鎌倉版 掲載号:2020年9月4日号 エリアトップへ

「鎌倉シャツ」創業者の半生描く 『シャツとダンス 「アパレルの革命児」が起こした奇跡』玉置美智子 著  文藝春秋社 1500円(税別)

文化

掲載号:2020年9月4日号

  • LINE
  • hatena

 本書は「メーカーズシャツ鎌倉(株)」の創業者、貞末良雄さんの半生を描いたもの。

 山口県出身の貞末さんは大学を卒業後、当時「アイビールック」で一世を風靡したヴァンヂャケットに入社した。統括部長を務めるなど辣腕を振るったものの、拡大路線によって顧客の支持を失った同社は1978年に倒産。その後も勤めた会社がことごとく倒産するなど、苦労を重ねた。

 1993年、53歳になった貞末さんは、妻のタミ子さんとともに鎌倉市内のコンビニエンスストアの2階に、わずか14・5坪の小さなシャツ専門店を開く。

 当初は閑古鳥が鳴き、いつ潰れてもおかしくない状態が続いたものの、人気雑誌への掲載などをきっかけに「高品質なシャツを手ごろな価格で」というモットーが知られるようになり、店舗も全国へと広がっていく。

 2012年10月には、「無謀」と言われた紳士服の聖地・ニューヨークのマジソンアベニューへの出店も実現させた。

 一方、二人三脚で会社を育ててきた妻・タミ子さんが2018年に脳出血で倒れ、後遺症が残ったことから仕事と介護の両立を迫られることに。その時、貞末さんが下した決断とは―。

 アパレル業界の常識をことごとく打ち破って、同社を世界へと飛躍させた貞末さんの経営哲学とともに、家族の絆にもスポットを当てている。

 島森書店など市内書店で販売中。

鎌倉版のローカルニュース最新6

「鎌倉彫ゴルフマーク」話題に

「伝統工芸より身近に」

「鎌倉彫ゴルフマーク」話題に 文化

販路開拓へ職員が発案

9月25日号

累計で110人に

新型コロナ市内感染者

累計で110人に 社会

9月25日号

老舗スパイス商がオンライン教室

老舗スパイス商がオンライン教室 文化

自宅キッチンで一緒に調理

9月25日号

大西恒樹氏が出馬表明

次期衆院選

大西恒樹氏が出馬表明 政治

9月25日号

名物ビル「最後の日々」記録

『新橋パラダイス 駅前名物ビル残日録』

名物ビル「最後の日々」記録 文化

村岡俊也 著文藝春秋社 1,600円(税別)

9月25日号

労災や年金相談無料で

労災や年金相談無料で 社会

2日、大船駅自由通路

9月25日号

あっとほーむデスク

  • 9月25日0:00更新

  • 9月18日0:00更新

  • 9月11日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

最近よく読まれている記事

コラム一覧へ

鎌倉版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2020年9月25日号

お問い合わせ

外部リンク