本書は「メーカーズシャツ鎌倉(株)」の創業者、貞末良雄さんの半生を描いたもの。
山口県出身の貞末さんは大学を卒業後、当時「アイビールック」で一世を風靡したヴァンヂャケットに入社した。統括部長を務めるなど辣腕を振るったものの、拡大路線によって顧客の支持を失った同社は1978年に倒産。その後も勤めた会社がことごとく倒産するなど、苦労を重ねた。
1993年、53歳になった貞末さんは、妻のタミ子さんとともに鎌倉市内のコンビニエンスストアの2階に、わずか14・5坪の小さなシャツ専門店を開く。
当初は閑古鳥が鳴き、いつ潰れてもおかしくない状態が続いたものの、人気雑誌への掲載などをきっかけに「高品質なシャツを手ごろな価格で」というモットーが知られるようになり、店舗も全国へと広がっていく。
2012年10月には、「無謀」と言われた紳士服の聖地・ニューヨークのマジソンアベニューへの出店も実現させた。
一方、二人三脚で会社を育ててきた妻・タミ子さんが2018年に脳出血で倒れ、後遺症が残ったことから仕事と介護の両立を迫られることに。その時、貞末さんが下した決断とは―。
アパレル業界の常識をことごとく打ち破って、同社を世界へと飛躍させた貞末さんの経営哲学とともに、家族の絆にもスポットを当てている。
島森書店など市内書店で販売中。
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