海外の専門家たちを招き、先月10日と11日にかけて行われた「『武家の古都・鎌倉』の世界遺産登録に向けた国際専門家会議」の結果がこのほど鎌倉市から発表された。
東京都のベルサール八重洲を会場に開かれたこの会議では、米・中・英などの歴史や都市計画、考古学、文化遺産保存などの専門家を招き、鎌倉の世界遺産登録の推薦書作成委員たちとともに討議を行った。
主催は文化庁と、神奈川県・横浜市・鎌倉市・逗子市の世界遺産登録推進委員会。
主に、ユネスコに提出する推薦書へ向けて意見が出された。代表的な意見は以下の通り。
「推薦資産の範囲が山稜部の地形を示していることについて、より分かりやすく示すことが必要」
「『武家文化』の独自性について、より強調した方が良い。特に鎌倉でそれまでと異なる武家政権が誕生し、武家文化が日本全国に影響を与えたことを強調すべき」
「観光や開発など、資産に付加を与える要因に対し、行政と市民、資産の管理者が緊密に連携し、その保護活用に対する体制を整備していくことを明記すべき。特に、観光については、その性質に基づく圧力緩和の体制を明示することが重要だ」
市世界遺産登録推進担当では「意見を踏まえて、引き続き文化庁の協力を得ながら推薦書案等の取り組みを進めたい」としている。
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