市内山ノ内の東慶寺の松岡宝蔵(宝物館)で、「東慶寺仏像展2013」が開催されている。
この展覧会では、重要文化財の「聖観音菩薩立像」のほか「香薬師如来像」「観音菩薩半跏像」などを展示。また通常は「水月堂」で特別拝観としている「水月観音菩薩半跏像」(県指定文化財)を特別展示している。
今月16日には、東京国立博物館東洋室長の浅見龍介さんによる「ギャラリートーク」が行われ、15人が参加した。
浅見さんは聖観音菩薩立像に施された戴金と土紋による装飾や、水月観音菩薩半跏像の右肘を岩につき脚をくずしたリラックスしたスタイルは、いずれも中国で流行したが日本では鎌倉近辺でしか見られないもの、と説明。「鎌倉が武士の都として京都に対抗し新しい文化を生み出そうと、中国から最新の文化を取り入れた結果では」と話した。
千葉市から友人2人と訪れたという30代の女性は「鎌倉は大好きでこれまで10回以上訪れていますが、仏像の装飾などについて専門的な話を聞く機会はなかったので、非常に興味深かったです」と話していた。
同展は4月14日(日)まで開催中。開館時間は午前9時30分から午後3時30分で会期中は無休。入館料は300円(入山料は別途)。3月2日(土)には浅見さんによる講演会も行われる(午後1時から2時30分)。問い合わせは同寺【電話】0467・22・1663へ。
鎌倉版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|