モンブラン山頂から離陸直後の景色（浅野さん提供）
「富士山は４度目でやっと飛べたのに今回はすんなり。運が良かったです」―。市内大町在住の浅野暢来（いたる）さん（横浜高校３年）が仏・モンブラン山頂（標高４８１０ｍ）からのパラグライダー飛行に成功し、９月13日、母校で会見した。
浅野さんは８月31日に日本を出国。現地インストラクターと合流し、スキルテストを兼ねたトレーニングを開始した。「挑戦可能」と判断されると翌月３日に、標高１４５０ｍから頂上を目指し登山を始めた。「初めは緑や川があったが、岩になり雪になり、氷になっていった」。慣れない雪山登山に、頂上が近づくにつれ体力も奪われたという。
登頂に成功したのは翌朝９時40分。天候、風ともにベストコンディション。山頂を駆け抜け、一気に大空に飛び立った。「見とれるような景色。いくつもの名峰が見渡せ、マッターホルンも見えた」と話す。山腹の登山者もはっきり見えたという。「富士山から飛んだ時と違って風が荒れていた」ため素手の感覚を重視し、あえてグローブをつけずに操縦。無事に30分間の飛行を終え、麓のシャモニーに降り立った。日本人最年少記録だという。
８月に富士山からの飛行に成功し、七大陸最高峰への登頂と飛行を目標とする浅野さん。次の目標はアフリカ・キリマンジャロだ。
横浜高校で会見する浅野さん
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