神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2014年1月24日 エリアトップへ

鎌高から1人1団体が受賞 県立学校児童・生徒表彰

教育

公開:2014年1月24日

  • X
  • LINE
  • hatena
救急措置で人命救助 小高多与里さん
救急措置で人命救助 小高多与里さん

 「平成25年度神奈川県立学校 児童・生徒表彰」の表彰式が昨年12月24日、神奈川県庁で行われた。

 これは、県教育委員会がボランティア活動などで顕著な実績があり「他の児童・生徒の模範となる」と認めた個人、団体を表彰しているもの。今年度は個人19件29人、団体57件に表彰状が贈られた。

 鎌倉市内からは県立鎌倉高校の小高多与里さん(2年)と室内楽部が受賞。取り組みについて話を聞いた。

とっさの判断で人命救助

 「人だかりができている、と思って近づいてみると倒れた女性の姿が見えました」と振り返る小高さん。小高さんは2012年12月、所属しているダンス部の練習を終えて自宅へ帰る途中、藤沢駅から自転車で5分ほどの村岡にあるトンネルでその場面に遭遇した。

 取り巻く多くの人が対処に戸惑うなか、率先して一歩を踏み出した。2カ月ほど前に授業でならった心肺蘇生法を必死で思い出しながら、心臓マッサージを実施。救急救命士と交代するまで救急措置を行い続けた。その後、女性は一命を取り留めたという。「こんなことは初めてでとても怖かったし衝撃でした。助かって良かった」と小高さんは話す。

 「冷静な判断力と勇気をもって人命救助にあたったことは他の生徒の模範になる」と評価され、受賞につながった。小高さんは「1年前のことで実感がわきませんでしたが、光栄に感じます」と感想を語り、「もし、また同じ様な状況に遭遇したら絶対に人任せにせず、自分ができることをしたい。『誰かが何かしてくれる』のではなく、『自分が行動を起こす』という意識が大事だと思います」と凛とした表情を見せた。

福祉施設に音楽の贈り物

 年3回ほど市内の障害者施設などでの演奏会を行っている室内楽部。数年前までは部員の減少から廃部の瀬戸際に立たされており、ようやく部員を確保することができた2009年から本格的に活動を「再開」した。現在は週2回、校舎2階の音楽室での練習に励んでいる。

 とはいえ現部員は1、2年生合わせて4人。ヴァイオリン2人にヴィオラ、チェロが揃う「四重奏」にはギリギリの人数だ。ほとんどが未経験からのスタートだが、唯一のヴァイオリン経験者である大沢美月さん(2年)が高音でリードし、チェロ担当の清水夏希さん(2年)が低音で支える。

 福祉施設での演奏会では、少人数ながら一所懸命に奏でられる優しい音色が「癒され励みになる」と施設の入居者や職員から感謝の声が寄せられている。今回の受賞について部長の清水さんは「びっくりしたけれど、とてもうれしい。これからも演奏を喜んでもらえるように頑張ります」と感想を話す。

 目下の目標は4月に控える新入生歓迎会やボランティア訪問。ジブリ映画「魔女の宅急便」の音楽や「ホールニューワールド」などに取り組む。今年から外部の指導者を招くなど、練習にも熱が入る。

 清水さんは「まずは新入生の獲得が目標。私が引退した後も四重奏が継続できるようにしたい」と抱負を語った。

福祉施設でボランティア演奏 室内楽部
福祉施設でボランティア演奏 室内楽部

鎌倉版のローカルニュース最新6

腰越漁港でみなとまつり

子ども大学で学ぼう

子ども大学で学ぼう

5月13日応募締切

4月28日

チームで学ぶ防災

チームで学ぶ防災

バスケ協会がクリニック

4月27日

新校名は「鎌倉国際文理」

新校名は「鎌倉国際文理」

鎌倉女子大学中・高等部

4月26日

宿泊施設へ手荷物配送再開

市観光協会

宿泊施設へ手荷物配送再開

4月26日

沿線人気商品など約100点の通販開始

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月30日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook