市内で活躍するNPOから生活に密着した問題を学ぼうと、鎌倉市市民活動センター運営会議が「NPO鎌倉講座」を開催している。12月5日には「鎌倉で犯罪に遭わない3つのポイント」と題して、防犯ボランティア団体「鎌倉ガーディアンズ」の代表を務める大津定博さんが、同センター2階で講演を行った。
2009年に結成された同団体。各種イベントの警備やパトロールのほか、家具転倒を防止する「防災突っ張り棒」の普及促進、市民の防犯意識向上にむけた活動などを行っている。
当日は約20人が参加。大津さんは「『高齢者・高所得者・安全慣れ』という3つの要素が揃っている鎌倉は、犯罪グループにとって格好の標的となっている」と指摘し、市内で発生した事例や犯罪に合わないためのポイントを解説した。
百円で空き巣対策
「最近、不審な無言電話がかかってきた人は手を挙げて」と大津さんが言うと、参加者の半数が挙手した。「空き巣を企むグループがターゲット地域に無言電話をかけ、外出している時間や、どんな人が住んでいるかなどを情報収集している可能性が高い。注意してください」と呼びかけた。
具体的な対策として100円ショップで購入できる防犯フィルムを披露。少しでも侵入に時間がかかれば空き巣犯は諦めるという心理を踏まえ、「完璧でなくても、防犯意識があると犯人たちに示すことで大きな違いが生まれる」とした。
主催した鎌倉市市民活動センター運営会議の渡邉公子理事長は「地域の安心安全のために活動を続けている鎌倉ガーディアンズは市民活動の鏡。これからも頑張ってほしい」と話した。
参加した腰越在住の女性は「被害に遭わないよう、今日学んだことを活かしたい」と感想を話した。
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