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鎌倉版 公開:2019年1月4日 エリアトップへ

西日本豪雨の教訓鎌倉で生かすには 寄稿・大津定博さん

社会

公開:2019年1月4日

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土砂がすっかり撤去された矢野小学校
土砂がすっかり撤去された矢野小学校

 防犯・防災ボランティア団体「鎌倉ガーディアンズ」代表で広島出身の大津定博さんがこのほど、昨年7月に発生した西日本豪雨の被災地を訪れた。当市の防災にも生かせる教訓について、寄稿してもらった。

 私は昨年12月10日、広島県社会福祉協議会の衣笠事務局長のもとを訪ねた。今回の災害から得た教訓の内、特に重要と思ったのは以下の二点だ。

 一つ目は「ハザードマップの重要性」。今回の豪雨ではマップ通りの浸水被害が発生した。衣笠事務局長は「マップをもとに避難していれば助かった人も多かったと思う。地域にどのようなリスクがあり、どこに逃げれば安全かを日頃から気にして欲しい」と呼びかける。

 二つ目は「コミュニケーションマッチング」。広島県社協は復旧活動においてこの手法を初めて取り入れた。これは地域を町内会単位で区割りして数名単位のボランティアを派遣し、割り振りを町内会長に委任するもの。従来は住民の申し出順にボランティアを派遣していたが、高齢者には制度を知らない人も多く、実情に合っていなかった。この方式で公平で効率的な復旧作業が進んだとのこと。今後、大いに普及するべき手法だと感じた。

 被害の大きかった矢野地区を再訪したが、校庭を土砂が埋めていた小学校には、子どもたちの歓声が響いていた。のどかな風景からは恐ろしい災害は想像できないが、それだけに自然の脅威を感じる。災害はコントロールできない。だからこそ一人一人が防災意識を持つことが大切なのである。

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