特殊詐欺を未然に防いだとして鎌倉警察署(増山靖彦署長)は4月2日、鎌倉雪ノ下郵便局の局員、橘美絵さんと佐藤博美さんに感謝状を贈呈した。
同署によると、3月17日、同局に訪れた70代の女性が200万円の定期貯金を途中解約したいと申し出たという。解約理由を確認すると「海外に行く」「銀行員と待ち合わせしている」など二転三転。同局の2人は警察へ通報するとともに、詐欺の可能性があると懇切丁寧に説明し、還付金等詐欺の被害防止に尽力した。2人は「窓口に来られた時、とても慌てている様子で、また3時を過ぎて銀行員と会う約束があると話していたので、おかしいと思いました」と当時の様子を話す。
同局では特殊詐欺防止のために、声かけのほか、定期的に注意喚起を呼び掛けるチラシを配っている。
同署管内では今年1月から3月31日までの被害件数は2件で被害総額は約319万円だった(暫定値)。認知件数は昨年前年同期比で2件減少したが、被害総額は約101万円増加した。金融機関などが特殊詐欺を未然に防いだ件数は14件と県下2位の阻止率となっている。同署では「鎌倉では還付金を装う詐欺が多いです。『ATMで手続き』は詐欺です。公的機関名を出されても信用しないで」としている。
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