都内で日本語を学ぶ外国人留学生ら10人が3月11日、由比ガ浜地区を訪れ、散策や商店主らとの交流を楽しんだ。
これは鎌倉由比ガ浜商店街振興組合(堀淳一理事長)が、語学学校に働きかけて実現したもの。同商店街では東京五輪を見据えて外国人観光客の呼び込みを目指しており、地域の魅力をPRしてSNS等で発信してもらうとともに、外国人から見た課題について聞こうと企画された。
この日訪れた中国、韓国、台湾、インドネシアからの留学生たちは、人力車に乗って由比ガ浜周辺を観光したほか、カフェでランチを食べながら、若手商店主らと交流した。
その後は明治35年創業、刃物研ぎの老舗として知られる菊一伊助商店や岡埜栄泉総本店で豆大福作りを見学し、職人の熟練の技を興味深そうに眺めていた。
同商店街では今後、経産省が商店街の課題解決の取り組みを支援する「地域・まちなか商業活性化支援事業」の補助金を活用し、多言語マップの作成やWi-Fi環境の整備、外国人にも分かりやすいサインを入れた街路灯の設置などを進める予定だ。
堀理事長は「留学生のほとんどが街の美しさや日本ならではのもてなしに感心していた。またアニメ『スラムダンク』の影響もあり、江ノ電に興味を持つ学生も多く、我々にとっては当たり前の風景が価値のあるものに変わる可能性があると分かった。演出や広報次第では、より多くの外国人客を商店街にも呼び込めると思う」と話していた。
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