足柄版 掲載号:2012年1月21日号
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足柄茶 生産者への補償にメド 営業損益分の1億2800万円など

風評被害に対する請求は継続して行われる(写真は昨年5月の新茶の摘み取りの様子)
風評被害に対する請求は継続して行われる(写真は昨年5月の新茶の摘み取りの様子)

 国が定める暫定規制値を超えた放射性セシウムが足柄茶から検出された問題で、JAかながわ西湘(吉田光男代表理事組合長)は10日、東京電力に対する損害賠償請求の進捗状況を発表した。

 東京電力への損害賠償請求はJAかながわ西湘から県農協中央会を通して行われており、収穫予定だったお茶の営業損益の部分は昨年6月に一番茶生葉、7月に一番茶荒茶・生葉、8月に一番茶・二番茶と3回に分けて行われており、1億6747万5714円の請求に対して仮払い・本払いの2回に分けて1億2883万5424円が生産者に支払われている。東京電力に損害賠償請求を行った生産者は小田原市、南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、真鶴町、湯河原町の2市7町の計236人の生産者(うち重複生産者57人)。11月・12月には自家飲用分のお茶と乾燥しいたけについても合わせて3556万3792円の損害賠償請求を行っている。

 同JAの担当者は「セシウム検出から風評被害など様々な影響が出ているが、現状は数値も落ち着き、今年の作付けに向けて生産者とともに準備を進めている。今後は生産者と力を合わせて足柄茶のブランドイメージの回復に努めていきたい」と話している。

 また、風評被害等の影響により前年の売り上げを大幅に下回ったとする県農協茶業センターでは、昨年12月に上半期(4〜9月)の仮決算を受け、営業損害として約9000万円を県農協中央会を通して請求している。同センターでは3月の本決算後に下半期の分の損害賠償請求を行うとしている。

 同センターの担当者は「長年続く足柄茶の文化を守っていくため、”足柄仕立て”やお茶キャラバンへの賛同などを通じて、今後も生産者と協力してPR活動等に力を入れていきたい」と話している。
 

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