南足柄市 「夕日の滝」に赤い光輪 滝の名前につながる現象か 市民が撮影
金太郎産湯伝説のある南足柄市地蔵堂の夕日の滝。夕日の滝という名称の由来が諸説あるなかで、NPO法人南足柄市観光ボランティアガイドの会の押田洋二理事長が撮影した、滝壷の赤い光を捉えた写真が地域の人たちの話題になっている。
夕日の滝に押田さんが出向いたのは1月7日。三重テレビの制作番組「ニッポン元気化計画」スタッフが夕日の滝で撮影を行う際(1月15日)の案内役を依頼されており、その下準備に一人で現地に足を運んだ時のことだった。到着し滝壺周辺に映し出された光景を見て息を呑んだという。「いやぁ、本当に驚きました」。真っ赤な光の輪が出現していたのだ。急いで持っていたデジタルカメラで撮影。記録に残っていた時間は午前11時37分だった。
夕日の滝の名前について、滝近くの看板には「説によると毎年1月15日に太陽が滝口の中央に沈むのでその名がつけられたと伝えられている」と記されている。また、「金太郎伝説 謎ときと全国の伝承地ガイド」(金太郎・山姥伝説地調査グループ編集、夢工房発行)には、「その名のごとく夕日に映える美しい姿からつけられたようです」とあり、「日の入りが一番北にかたよった夏至の日だけ、夕日が赤く滝壷に映るのだといわれています」「昔は水量も多く勇ましい水煙を上げており、別名『雄飛の滝』と呼ばれたこともあったといいます」という古老からの聞き取りが掲載されている。
滝に映える太陽の光を撮ろうと、1月中旬頃にはカメラマンらが訪れる同滝。押田さんは「現象は滝の水量と光のプリズムの関係で虹のように出現したように思う。滝の名前の由来にこの現象もあったのではないか」と推測する。市の観光名所にちなんだ今回の話題。押田さんらは14日から始まる「森と里のひなまつり」で各会場を結ぶ(南足柄市と開成町)シャトルバス内のガイドなどで、観光客に紹介していく予定だ。
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