神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
足柄版 公開:2016年10月28日 エリアトップへ

水あるとうれしいカモ 冬田んぼを餌場に

社会

公開:2016年10月28日

  • X
  • LINE
  • hatena

 渡り鳥の飛来シーズンを前に、冬季中のカモの餌場を確保しようとする活動が本格化している。

 活動するのは、市民団体「冬の雨みず田んぼ・冬みず田んぼ連絡会」(伊豆川哲也会長)。これまで個人で活動してきた伊豆川さんが、活動を拡大しようと今春に有志らと発足させた。

 日本野鳥の会の会員として芦ノ湖に飛来するカモの個体数を調査してきた伊豆川さんは、1600羽以上だった1980年代後半をピークに、2015年には約100羽にまで激減している状況を目の当たりにしてきた。要因として考えられるのが、餌場の問題。「減っているのはコガモやカルガモなど、カモでも潜水できない種類。草など水面の餌を食べるため、冬場でも水田に水をはってもらうよう農家に依頼する動きが全国的に広がっている」と、地元でも活動を始めた。協力を得た上曽我の田んぼでは、今年2月に水をはると、すぐにカモの飛来が確認されたという=写真。

 同会では小田原市や開成町など酒匂川流域の農家などへ協力を呼びかけているが、春に田植えを始める際、ぬかるんだ田では重機が使えないのではないかとの不安の声も聞かれる。伊豆川さんは「短期間なら影響は少ない」とし、「冬場に水をはることは雑草を抑制、ひいては減農薬にもつながる」と理解を求める。

 約20年前からカモの保護に向けて冬みず田んぼに取り組む石川県加賀市では、協力する田んぼで収穫された米を「鴨米ともえ」として販売。5kg2980円と高価ながら、野鳥ファンなどに好評だという。

足柄版のトップニュース最新6

「健康」でライザップと協定

開成町

「健康」でライザップと協定

医療費抑制などを期待

4月20日

開成・大井で「移行」始まる

中学校部活動

開成・大井で「移行」始まる

足柄上エリアの状況調査

4月20日

仁王門100年ぶり修繕

延命寺(松田町)

仁王門100年ぶり修繕

開山550周年事業で

4月13日

「のるーと足柄」利用1万人

松田町

「のるーと足柄」利用1万人

運行開始から半年

4月13日

学習机の天板、町産材に

山北町立川村小

学習机の天板、町産材に

「町の林業身近に」

4月6日

車両損壊等が連続発生

松田署管内

車両損壊等が連続発生

3月末に被害が集中

4月6日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 4月13日0:00更新

  • 4月6日0:00更新

足柄版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook