山北町の湯川裕司町長(66)=2期が2日、任期満了(7月21日)に伴い7月に行われる予定の同町長選挙に立候補し、3選をめざす意向を明らかにした。山北町長選挙での出馬表明は初めて。町議会定例会で鈴木登志子氏(75)=4期の一般質問に答えた。
「2期8年の政治姿勢と今後」について聞かれた湯川氏は「町民や議員の声を聴きながら、町が直面する喫緊の課題を解決するために全力で取り組んできた」と述べた。
具体的な成果として「山北駅北側の定住促進住宅」や「大型商業施設や企業の誘致」、「小中学校の統廃合」「認定こども園の開園」「教育特区の認定を受けた単位制・広域通信制高校の開校」などをあげた。
ほかにも「D52の復活」や「鉄道資料館のオープン」も成果としてあげ、「ここ数年、企業の進出や商業施設、飲食店のオープンなど良い流れが生まれてきている。地方創生により町に活気が生まれ町外から人の流れが創出されつつある」との認識を示した。
その上で「この流れを一過性のものに終わらせることなく、引き続き山積する多くの課題に積極的に取り組んでいかなければならない」と述べ、3期目に向けて意欲を示した。
本会議の後、取材に応じた湯川町長は都夫良野地区の「簡保の宿建設用地跡地」と高松山の「ゴルフ場建設用地跡地」の両町有地と「洒水の滝の遊歩道整備」の3つを今後の課題としてあげた。延べ約100ヘクタールに及ぶ両町有地の利活用と洒水の滝の遊歩道整備は10年以上停滞している重要案件で、洒水の滝の遊歩道整備は県企業庁との間で実施のめどがついている。
湯川氏は税理士事務所元職員から町議2期を経て2010年の町長選で初当選。前回は無投票で再選を果たしている。
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