平成最後の元日号に、本紙足柄版通常発行エリアの5人の首長に地域の政治家として圏域の子どもや子育て世代に向けてメッセージを寄せていただきました。共通テーマは「新時代を生きる子どもたちへ」—。
南足柄市
南足柄市は「市民協働」、「官民連携」、「地域間連携」を政策推進の中心に据えています。教育の分野でも、生きる力を育む「学校」、自立を支援する「家庭」、成長を支援する「地域」、そして「行政」とが連携協力して子ども達が夢と希望を持ち、粘り強く自分の道を切り開いていく力を身に付けることを目指しています。
また、これから訪れる新しい時代には、一人ひとりが手を取り合い、新たな価値を生み出すことが必要です。この「共生社会」の実現に向け、市では全ての子どもが同じ教室で共に学び育つ、個々を大切にした教育に取り組んでいます。学校、家庭、あるいは地域の中で、お互いの個性を尊重し、支え合い、認め合いながら毎日を過ごして欲しいと思います。
新時代に向かって、仲間とともに充実した毎日を過ごし、心身ともに逞(たくま)しく成長して活躍することを期待しています。
大井町
今年は平成元号から新しい元号に変わる記念の年となります。これから新時代を拓く今の子どもたちの心身の健全なる成長を祈念いたします。
IT通信情報網の発達で、便利だが過度とも思える情報が世界中に錯そうし、子どもたちの生活の中にも多くの影響を及ぼし始めています。グローバル化の進展に伴い、価値観も多様化しつつあり、多くの課題にも正解は一つではない時代になってきました。これからの新しい時代を生きていく子どもたちには、受け身的に物事を学ぶのではなく、自分の頭で考えて判断したり、表現したりする能力が求められていると考えます。そして、生きる自信と生きる喜びをもって、諦める前に一歩踏み出して自分の夢や人生を切り開いていく力を身に着けていって欲しいと思います。
松田町
2019年度から8年間の“未来予想図”(第6次総合計画)で、松田町の将来像を『いのち“育み”未来へ“ツナグ”進化“つづける”故郷』と掲げたところ、中学生からは“買い物のしにくさ”と“娯楽施設不足”に関する意見が届きました。この夢を叶える秘策は“新松田駅周辺整備事業”を完成させることです。きっと魅力ある店舗や娯楽施設が増えるはずです。しかし、この事業には多額の費用が必要で、子どもたちの為に多少の犠牲を払う“覚悟”が必要となります。私たち大人が責任を持って駅周辺整備を完成させますので、成人になる時の松田町に期待してください。本町は今年4月に町制施行110周年を迎えます。今があるのは先人の皆様方のおかげです。感謝の気持ちを忘れることなく、NEXT松田町を創造して下さい。皆さんの活躍に期待しています。
山北町
昨年を振り返りますと各分野での若者の活躍が目立ちました。藤井聡太棋士が若干16歳で新人王となり、張本智和選手は全日本卓球選手権優勝、大坂なおみ選手が全米オープン女子シングルスで優勝をしたのは記憶に新しいところです。未来を担う子どもや若者達にとって希望を持つことができた1年であったと感じております。一方で、現代の子どもたちを取り巻く社会環境では、社会的な変化や家庭内でのコミュニケ—ション不足が指摘されており、公共心や社会性をはぐくむことが難しい状況だといわれております。次代を担う子どもたちが「生きる力」を身に着け未来への夢や目標を抱き活躍していくために、安心して子育てのできる環境づくりと切れ目のない子育て支援策の充実を進めるなど、「山北町で子育てがしたい」と思えるような魅力あるまちづくりに挑戦してまいります。
開成町
新年あけましておめでとうございます。近年子どもたちが様々な分野で大活躍をしてくれています。そのおかげで町が元気になっていて、子どもの持つ力の大きさを感じています。開成町では、すべての学校・園をコミュニティー・スクールに指定しています。地域の人たちに、学校運営に積極的に関わっていただく仕組みです。
町を挙げて子どもたちを見守っている開成町。小さな町だからこそできる、開成らしさです。本年の故事成語は、「至誠通天」としました。意味は、「一つ一つの課題に誠実に取り組み努力をすれば 必ず願いが叶う」です。吉田松陰の言葉です。人と比べることなく、自分の信じる道を着実に一歩一歩前に進んでほしいと願っています。
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